意外な感染経路は『耳』って知られていない!目鼻口だけ注意しても不十分なので衛生観念を高めようって話

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意外な感染経路は『耳』って知られていない!目鼻口だけ注意しても不十分なので衛生観念を高めようって話

2003年に発生したSARS騒動。2005年の鳥インフルエンザ。2009年の新型インフルエンザ。2012年のMERS…

そして現在、世界的問題なっている新型コロナウイルス。

マスクを正しく使おうとする方、普段の衛生観念を高めようと活動している方が増えるのは良いことだと思います。

しかし、衛生意識を変えようとする人が増える一方・・・

例えば、手洗いの必要性は知っていても効果的な手の洗い方を知らなかったという人、鼻出しマスクはNGだと知らなかった人などなど

『意外と日常生活の衛生管理を疎かにしている人が多い』ことがSNSやメディアを通してわかります。

その中でも『目・鼻・口だけでなく「耳」も触れてはいけない部分』だと知っている人は少ないです。

この記事は、汚れた手で触れてはいけない身体の部位などを知って衛生観念を高めようというものです。

手は様々な汚れやウイルスの仲介者

丁寧な手洗いが大切。

これは誰しも知っていると思います。多くのメディアで報じられていますからね。

もちろん、手首から前腕部まで念入りに洗う方法は、誰でもできる効果的な感染対策だとして政府やWHOからも推奨されている行為です。

『丁寧な手洗いは感染対策になる』『汚れた手で目・鼻・口を触らない』

これらを踏まえて言い換えれば

ウイルス・細菌・真菌は『手を仲介して目や鼻などから侵入してくる』ケースが多いということです。

「Face touching: a frequent habit that has implications for hand hygiene.」によると、人は平均して1時間に23回顔に触れているという結果が出ています。

自身が考えているよりも自分の顔を触っている機会が多い。その分だけ接触感染のリスクが高まる。

だから、汚れた手で目・鼻・口を触れるのはやめましょう!と言われるわけです。

ここまでは日常的によく聞きますね。

テーマに戻して、実は目・鼻・口のような粘膜だけでなく顔全体を触れてはいけないと言われています。
※というか、汚れた手で身体に触れないほうがいい

当然、耳も触れてはいけない部分です。

耳が感染経路になるって本当?

耳から感染する病気なんて聞いたことがない!

粘膜でもない『耳』と『感染』という2つの組み合わせはイメージしにくいかもしれませんね。

例をあげると、外耳炎(外耳道湿疹)があります。

外耳炎は、外耳道(耳の穴から鼓膜までの間)が炎症を起こしている耳の病気です。

耳かきのやり過ぎで外耳道を傷つけてしまい、そこから細菌や真菌に感染してしまうのがよくあるケースです。

プールの水が耳の中に入ることで発症してしまった!なんて経験がある方もいるのではないでしょうか?

これは、プールに限らず『汚れた手で耳をほじっても感染する可能性がある病気』です。

ちなみに内耳炎・中耳炎は鼻や口のような内側から感染してしまうものです。細菌が鼓膜を破って外部から侵入してくるわけではありません。

 

インフルエンザみたいなウイルスは皮膚から感染しないでしょ?

傷口がある場合は別です

基本的に、インフルエンザウイルス等は皮膚からの侵入しません。

ただし!

傷口がある場合は、粘膜と同じようにそこから侵入(接触感染)してきます。

外耳炎も耳かきでついた傷口から感染するものです。

ですので、耳を触らないように注意!というより『感染のリスクがある体の部位には極力触れないようにしよう!』ということです。

・粘膜や傷口などに触れないようにする
・粘膜や傷を常に清潔にしておく

この2つを意識することが大切です。

病気になって参っているところに別の感染病…と言ったような泣きっ面に蜂状態を避けることにも繋がります。

他に触れてはいけない身体の部位

・顔全体
・指の怪我
・手荒れでガサガサになった手
・切り傷/擦り傷がある部位
・虫刺されを引っ掻いてしまった部位
・性器

主に粘膜や傷口ですね。

意外なところで、手洗いによる手荒れでも感染リスクは高まります。

手を怪我してしまっている方は、モノを持つときにハンカチ等で包むように持ってもよいでしょう。

身体の部分ではないが気を付けたいモノ

・ドアノブ
・電車のつり革
・蛇口
・便座
・着用しているマスクなど
・パンなどの直接つかむ食べ物

不特定多数の人が触れる物体。汚染された衛生用品。汚れた手で持つ食べ物などなど

どれも不衛生なイメージが強くて意識している人は多いと思います。しかし、これらを日常生活で触れないように気を付ける!と言っても難しそうですよね。

実をいうと、そこまで難しいことはありません。

要は、細菌などを体内に侵入させなければいいだけなので

『顔や主要な部位に触れる前、食事をする前に手を洗浄すること』を意識しておけば良いでしょう。

同時に手洗いによる手荒れケアも同時に行いましょう

敏感肌の方は、アルコール消毒でも手荒れの原因になるため自分の体質に合ったアルコール消毒液・ハンドクリームを使いましょう。

まとめ

接触感染の意外な経路を紹介しましたが、いかがでしょうか?

病から身を守ろうとする意識が高いのはいいことです。

しかし、身の回りの衛生に気を使っているからと言っても万全・安心ではありません。

そのため、身の回りの清潔さや正しいマスクの利用方法へ関心を向けて実行し続けることが何より大切です。

 

参考文献
世界保健機関 医療における手指衛生ガイドライン:要約
Face touching: a frequent habit that has implications for hand hygiene.(PMID: 25637115)
ドクターズ・ファイル:外耳炎(外耳道炎)
厚生労働省:国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)