買ってきた栗から虫が出てきた!食害を避けて安全にクリを味わう方法

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買ってきた栗から虫が出てきた!食害を避けて安全にクリを味わう方法

秋と言えば甘くてホクホクした栗が美味しくなる季節です!

直売所やスーパーで売っている機会が多く「秋の味覚だから食べておきたいな~」と思い買うと…

ひょっこり中から出てくる虫の幼虫

せっかくの気分が台無しになりますね。

誤って食べてしまったら気持ち悪くてしようがありませんね。

それに虫が食べてしまった栗の安全性も気になります。

今回は「虫が食べてしまった栗の安全性」と「虫を誤って食べてしまった場合」について解説します。

虫の画像は一切ありませんので安心してご覧ください。

虫がいる栗の安全性

まず、芋虫に食べられてしまった…いわゆる、食害にあってしまった栗の安全性ですが

食べてしまっても基本的に問題ありませんが…注意が必要!

あまりに酷い虫食いの場合は捨ててしまいましょう!

本当に問題ないの?

虫自体は安全!でも食害が原因で食べてはNGの時も!

中身のほとんどが虫に食べられてしまってスカスカになってしまった栗は、食べる部分が少ない&見た目が悪いです。

また、虫食いの傷が原因で、腐敗が始まっているパターンもあります。

後ほど解説しますが、外傷が見当たらない場合でも、中身に虫食いがある時があります。

気になる人は、虫食いがあったら食べないようにしておきましょう。

そもそも虫が入っていない栗のほうが少ない

実は、自然の栗・栽培されている栗。両方に虫が入っている可能性があります。

もちろん、栽培されている栗はしっかり管理されているので可能性は低いです。

逆に自然の栗は、8割9割寄生されていると考えておきましょう。

栗に寄生する昆虫は次の3種類です。

・クリミガ
・モモノゴマダラノメイガ
・クリシギゾウムシ

「クリミガ」「モモノゴマダラノメイガ」は、蛾の幼虫です。

栗が育った後に外皮を食い開けて侵入するため虫食い穴が目立ちます。

見た目でわかるので、わざわざ穴あきの栗を食べる人はいないでしょう。

もう一つは「クリシギゾウムシ」

ゾウムシの仲間で栗が成長する前に卵を産み付けます。

その為、栗が成長してしまうと穴が塞がり、外傷のない虫入り栗になってしまいます。

虫食い穴がないのに中に虫が入っている原因は「クリシギゾウムシ」です。

「玩具入りエッグチョコレート」ならぬ「虫入りサプライズ栗」ですね。うれしくありませんが

「クリシギゾウムシ」は別名「栗虫」と呼ばれ、主な食害の被害はこいつのせいです。

 

気になるのは、万が一食べてしまったときの危険性ですね。

安心してください!

どの虫も無毒で、万が一食べてしまっても問題ありません!
気持ち悪いですけどね…

※「クリシギゾウムシの幼虫」は信州の一部では食べられている昆虫の一つです。
信州は、日本の中で一番「昆虫食」に特化した地域ですね。

いくら食べても問題ないとはいえ、虫が入っていると気持ち悪いですよね?

しかし!

一番重要なのは「食害での腐敗があるorない」の確認です。

先ほども書きましたが、栗は意外と足が速い食品の一つです。さらに食害があると腐敗が進みやすいです。

腐ったものを食べると体に悪い。当然のことですね。

では、腐敗の原因になる食害がある栗の判別法を見ていきましょう。

食害がある栗の判別法と対処法

虫食いが進んでしまった栗の判別・対処法は次の通りです。

判別法法と対処法

1.穴や変色を目視確認
2.たっぷりの水で洗浄 + 浮いた栗の除去
3.乾燥のついでに並べて1日放置
4.低温での加熱処理

「目で確認する」「水に浮かべる」
中身が食べられスカスカになっているものを判別するためです。
実が詰まっていない栗の判断も同時にできます。

「並べて1日乾燥させる」
中の幼虫が孵化しているかの判断です。
孵化している場合、栗の周りに「白い粉(虫の排泄物)」が発生します。
また、成長しきった幼虫の場合、蛹になるため栗の外に出ることがあります。

「加熱処理」
中に入っている幼虫と卵を殺すためです。
同時に、足が速い栗の手早い処理も含んでいます。

低温処理の目安

50度以上のお湯で30分以上加熱

低温で加熱する理由は、栗の風味を殺さないためです。
虫を殺して、栗を殺さず…といったところでしょうか。

幼虫は食べてしまっても問題ないですが、放置すると孵化や成長します。腐敗や虫食いの原因になります。
ならば「保存のための加工」と共に処理してしまったほうが楽です。

ここまでやっても100%虫食いの判断が出来るとは言えません。一番確実なのは剥いて確認することです。

ついでに、「加熱処理した栗の保存方法」も紹介します。

生栗の保存方法

1.低温での加熱処理
2.野菜保存用のビニル袋で冷蔵or野菜室に保存

皮をむく場合は、次を追加
3.鬼皮・渋皮をむく
4.水にさらしてアクを抜く
5.砂糖or塩と共にジッパーに入れ冷蔵/冷凍保存

ポイントは「野菜保存用のビニル袋」です。

完全密封すると栗から出た水分でカビが発生する可能性があります。

適度な通気性と保湿が出来る野菜保存用のビニル袋はうってつけの保存グッズです。

また、砂糖or塩と一緒にいれる理由は、変色を避ける色止めのためです。

すぐに使う予定がない、大量にもらって使いきれないなら、上の保存法はオススメです。

虫が湧く栗は安全な証拠って本当?

栗以外にも言えますが…

「虫が食べているってことは安全な証拠だよ!」とか「無農薬で作られているから安心だね!」

という意見は、半分正解で半分間違いです。

・無農薬だから虫がいる
・美味しい(栄養がある)から虫がいる

↑2つは確かに正しいです。しかし…

・虫が食べているから安心
・無農薬だから安心

↑は微妙なところです。農薬の影響は論争を生むので省きます。

今回は「虫が食べているから安心」について少しお話します。

結論だけ先に書いてしまうと「他生物が食べていても安全な食べ物だと思わないこと!」です。

もちろん、栗はだれがどう見たって安全な食べ物です。

しかし、「虫が食べている/他の動物が食べているから安全」と全てモノに当てはめることは危険です。

毒キノコを好んで食べる虫も存在します。

虫以外では、コアラが有名ですね。

コアラの好物であるユーカリの葉は毒性を含んでいます。

ですが、彼らはそれら以外を食べることは滅多にありません。

他の生物が食べられない動植物を食べることができる。ということは、自然界ではそれだけ食物に困らないということです。

言ってしまえば、彼らは生き残るために「毒性があるものを食べるプロフェッショナルである」だけなのです。

その為、「虫食いがあるから安全な食べ物だ!」と考えるのはやめておきましょう。

栗拾いと一緒にキノコ狩りも流行るシーズンなので覚えておきましょう。

情報化社会になっても毒キノコを食べて命を落とす人は少なくありません!!

まとめ

少し話がそれてしまいましたね。

最後に要点をまとめて終わります。

要点

栗に寄生する虫は無毒です。食べても問題ありません!
しかし、虫食いが原因で腐敗が進むケースがあるので注意!
保存するなら、手早い加熱処理をしましょう!

栗が美味しい秋のシーズンだからこそ、保存法や処理方法を知って秋の味覚を楽しみましょう!