ナス・トマト・ピーマンは実は怖い?ナス科の植物のウラ話

9月 3, 2019食べ物ナス科の植物, 便利な情報, 野菜, 雑学・教養

ナス科の植物に毒がある

ナス・トマト・ピーマン…どれも美味しい野菜の筆頭です。

しかし、代表的な子供が嫌いな野菜たちです。

もしかしたら、子供たちの味覚は正しいのかもしれませんよ?

実は、ナス科の植物には少なからず毒性があります。

普段食べている野菜に毒が!?

衝撃的な事実ですね、

ここでは、「ナス科の植物の安全性」「食べない方が良い人がいる理由」を解説していきます。

先に書いておきますが、危険な食べ物ではありません。

知識として覚えておきましょう。

ナス科=敵 ではありません!

正しい知識を持っておきましょう。

ナス科の植物たち

ナス科の植物たちの代表的なモノをまとめてみました。

普段食べているモノ・食べられないモノに分かれています。

普段食べるナス科の植物

ナス科トウガラシ属 
トウガラシ、ピーマン、パプリカ、シシトウ

ナス科ナス属
トマト、ナス、ジャガイモ、ペピーノ

ナス科クコ属
クコ(生薬として知られるクコの実です)

食べられないナス科の植物(有毒植物)

ナス科タバコ属
タバコ、ニコチアナ(宿根タバコ)

ナス科チョウセンアサガオ属
チョウセンアサガオ(ダチュラ)

ナス科ホオズキ属
ホオズキ

ナス科オオカミナスビ属
ベラドンナ

ナス科マンドラゴラ属
マンドレイク

普段の生活から切り離せないメジャーな野菜たちが多いですね。

毒性のあるナス科の植物たちも有名な植物ばかりでした。

ナス科の植物の毒性

ジャガイモの芽には毒があるから取り除け!と聞いたことはありませんか?

ジャガイモには、ソラニンというアルカロイドが含まれています。

特に、緑色になった部分、芽の部分に多いとされています。

ジャガイモ以外のナス科の植物は、可食植物・有毒植物に関わらず…

全てのナス科の植物に毒性があります!

「ナス 毒性」「トマト 毒性」と調べると、絶対に「アルカロイド」という毒が紹介されています。

アルカロイドって何?

簡単に言うと、植物に含まれる特定の物質の総称のこと

植物由来の窒素を含む有機塩素類……と言ってもわかりにくいですね。

ザックリと、アルカロイドと言われるモノを上げてみます。

アルカロイドの一部を紹介

・カフェイン(言わずもがなお茶・コーヒーのアレです。
・ニコチン
・カプサイシン(トウガラシの辛い成分
・ソラニン
・エフェドリン(気管を広げる薬として有名
・他多数
などなど、様々な植物由来の物質の事です。

実は、コーヒーに含まれるカフェインもアルカロイドの一つでした。

一見してわかるように、毒と言いつつ薬に使用されています。

先ほど紹介した有毒植物、ホオズキ・ベラドンナも薬用として使われている時代がありました。

要は、毒と薬は表裏一体なのです。

ナスやトマトにアルカロイドはあるの?
食べて本当に大丈夫?

含まれますが、食べても問題無いでしょう

ナスやトマトにアルカロイドは含まれる、といっても微量です

数kg~数十kgも大量に食べたりしない限り、安全と言って問題無いです。

コーヒーを大量に飲み過ぎてはいけませんよ!と同じです。

薬を大量に飲んだら、毒になるのは当たり前ですね。

しかし、次の症状がある人にはオススメしません。

「免疫疾患」「食物アレルギー」「炎症しやすい体質」「ナス科の植物が合わない人」

とても重要なことが出てきましたね。

一番重要で、一番気になるところだと思います。

食べない方が良い人がいる理由

先ほど紹介した、ナス科の植物を食べない方が良い人

「免疫疾患」「食物アレルギー」「炎症しやすい体質」「ナス科の植物が合わない人」など

科学的な裏付けは、ありません。

が!

ある種の病気を悪化させたり、消化の問題を起こしたりすることがあると言われています。

現在、研究が進んでいる事です。今後、進展があるかもしれません。

ごく僅かな毒性でも耐えられない人はいます。

健康状態が悪い人は、ナス科の植物の毒性に負け症状が悪化してしまうと考えられています。

ナス科の植物と食生活の関係

ナス科の植物が合わない人がいることがわかりましたね。

じゃあ、ナス科の植物をやめないとダメ?

やめる必要は無いと考えられます。

身体に合わないから避けるのは、体調管理の上で良い判断だと思います。

しかし、全て避ける必要はない…というか不可能でしょう。

ナス・トマト・ピーマンなど、普段食べている野菜たちはビタミンや他栄養素が多いです。

毒がある=全て避ける では、もったいない

折角、たくさんの栄養が含まれているものを食べない手はありません。

大半の人は、食べた方が良い野菜ばかりです。

どうしても合わないなら、食べる量を減らしてみるのも手です。

オススメの食べ方・調べ方

「食べた後に体調が悪くなる」「自分の体質に合っているか知りたい」
上のような悩みを抱える方にオススメの方法です

step1:まず、毎日食べたものをメモしましょう。
step2:体調が悪くなったら、メモしましょう
step3:何らかのパターン・関係性が見えたら原因の食品を抜いてみる
step4:繰り返して、自分に合わない食材を見つけ出す。

食べてから調子が悪くなるまで、タイムラグがあります。

長期的にメモを取ることで…

「本当に自分に合わない食品」が分かり、更に「毎日に食事の質の向上」が見込めます。

体質に合わないと思っていた食品だったのに本当は他の物事が原因だった!

なんてことがあったら、栄養的に損をしてしまいますからね。

全ての植物には毒がある

最後の最後に言いますが、全ての植物・野菜には多かれ少なかれ毒性があります!

ドキっとする事実ですね。

身動きが取れない植物は、身を護る為に体内に毒を生成します。

普段、食べている大根の辛み成分も、他の動物・虫には毒として作用しています。

「ネギは犬猫に食べさせてはいけない」というのも、ネギに含まれる硫化アリルが犬猫にとって毒だからです。

しかし、人間には毒では無いです。むしろ、身体に良いとされています。

どういうことかわかりますか?

言ってしまえば、人間の対毒性能がめちゃくちゃ高いのです!

人類の肝臓・腎臓の解毒能力は、他の動物に比べ、ずば抜けて高いです!

摂り過ぎてはいけないと言われるのは、対毒性能を上回る毒素を取り入れてはダメですよ。ということです。

そして、対毒性能は人によって様々です。

ナス科の植物が合わない人がいる理由の一つです。

つまり、よほどのことがない限り、

「人体で対処できる程度の毒を理由に、栄養があるものを避けることはナンセンス!」

ということです。

まとめ

結論!ナス科の植物は避ける必要が無いと考えられます。

ナス科に限らず、すべての野菜に微量ながら毒性があります。

しかし、人体の解毒能力はとても高いです。

毒を避けることは良いこと。ですが、全てを避けると栄養の摂取まで失うことになります。

自分に合った食品を調べ、バランスよく食べることが何より大切です。

お読みいただきありがとうございました。