美味しいがわからない?もしかしたら旨味障害の可能性が?!

食べ物便利な情報, 味覚障害

「美味しいという感覚がわからない」「好き嫌いはあるのにおいしいだけがわからない」

そんな経験をしたことはありませんか?

実は「美味しいがわからないと」いう悩みを抱えている人は少なくありません!

そして、美味しいがわからないことは・・・

身体の危険信号がわかっていない可能性があります!

もしかしたら味覚障害かも…

「身体の危険信号」と少し怖い書き方をしてしまいましたが…

「美味しいと感じられる機能が低下している」といったほうが正しいでしょう。

「味はわかるのにおいしいと感じられない」なら、味覚障害の可能性があります。

味覚障害って味音痴のこと?

味オンチとは違うよ!

一口に味覚障害といっても、様々なタイプがあります。

・味を感じにくくなる
・味が全くしなくなる
・何も食べていないのに味を感じる
・「甘い」のに「苦い」と感じてしまう

そして、特定の味が判断できなくなるタイプです。

人間の味覚は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「旨味」の5つです。

そのうちの「旨味」がわからなくなっている状態が「旨味障害」です。

味覚障害で起こる身体の不調

味覚障害が体の健康を損なうことは、今のところほぼありません。

強いて言うなら、偏食による体調不良や食欲不振の原因になります。

じゃあ味覚障害でも困らないってこと?

困る・困らないは人によるとして、伴う疾患があります。

「5つの味覚」と「美味しいと感じる能力」は、身体が求めている栄養などを判断する重要な機能です。

それが機能していないということは、身体になんらかの不調がある証拠でもあります。

味覚障害に伴う疾患・症状

・亜鉛欠乏症
・薬の副作用
・口腔内の病気(舌炎・ドライマウス)
・心因性の病気(うつ病・ストレス・自律神経失調症)
・肉体の病気(脳疾患・糖尿病・肝臓疾患・胃腸疾患)
・加齢

味覚障害が不調を起こす!

というより・・・「身体に大きな不調があるから味覚障害になった」という感じです。

じゃあ味覚障害の原因を直せばいいんだね!

簡単に言うけど、原因は一つだけではないよ

味覚障害は、先ほど挙げた病気や原因が複雑に重なり合ったときに起きる可能性が高いです。

つまり、○○をすると味覚障害は治る!と単純な話ではないということです。

栄養(亜鉛)をバランスよく摂取するといいって聞いたけど?

味覚障害は亜鉛欠乏症が原因の場合が多いってだけだよ

もちろん、栄養バランスを考え亜鉛不足を防ぐことは大切です。

しかし、あくまで亜鉛不足が原因の場合が多いというだけの話です。

他の疾患の影響で味覚障害になっている場合は、亜鉛不足を防いでも治らない可能性があります。

原因が多く複雑に絡み合っているため、味覚障害はなかなか治りにくいです。

味覚障害の治療法

味覚障害だなと思ったら、まず病院へ向かいましょう。

病院って何科にいけばいいの?

少なくとも対応した科に行きましょう

歯科・耳鼻咽喉科・内科で診察が可能です。

インターネットで「地域名 + 味覚障害」と検索して対応している病院を探してもよいでしょう。

サプリメントや漢方薬など処方してくれます。市販のサプリを買うより安く済みます。

しかし、味覚障害の原因はとても多いです。

病院へ行っても数回程度では原因がわからない可能性があります。

すぐに直したい!と焦らず、気長に直していこうとポジティブに考えることが重要です。

美味しいがわからない?自分でチェックする方法

味覚障害を自分でチェックする方法はいたって簡単です!

「その味覚が主に構成する食品を食べてみること」です。

旨味障害の場合ならば、「カツオ・昆布出汁」「ラーメン」「うま味調味料」などですね。

グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸が多く入った食品を食べることで「旨味を感じられない・感じにくい」ならば「旨味障害」の可能性があります。

「美味しいと感じる」と「旨味を感じる」は、同じようで違うので少しだけ注意が必要です。

私の場合、ハッピーターンの粉(うま味調味料の塊)で全く旨味を感じることができませんでした。

美味しく感じられなくても楽しく食事をするマインド

完全にマインドのお話です。

「食事が美味しく感じられない」でも「味の区別ができる」なら、食事を楽しむことができます。

わからない味覚は除いて、「他の味覚を普段以上に意識してみる」「味覚同士のバランスを考える」「他の人の味覚を真似してちょうどいいバランスを覚える」など

少しの工夫で「美味しく感じられない食事でも楽しい食事」にできます。

マイナスに考えることなく、ポジティブに考えることで少しでもストレスや不安を軽減できます。

参考文献
味覚障害の診断と治療
高齢者における"うま味"障害と食欲不振・体重減少について