お汁粉・ぜんざいに漬物がついているのはなぜ?付け合せの意味と種類を解説!

寒い時期の風物詩といえば、お汁粉です。
自動販売機で缶入りお汁粉が販売されていたり、お湯を注ぐだけで作れるインスタントお汁粉もあったり、身近に食べられる甘いデザートの一つです。
冷え切った身体に熱々のお汁粉が染みて美味しいですよね。
本格的なお汁粉・ぜんざいは、お口直しとして、塩昆布や漬物が付いてくるときがあります。
あの漬物って何の意味があるの?
甘さと塩辛さの相性がたまらないよね~
実は、付け合せに大切な意味があるのを知っていますか?
お汁粉の付け合せの意味
そもそも、なぜお汁粉・ぜんざいに塩辛い漬物が付いてくるのでしょうか?
答えは2つあります。
1つは、甘くなった口の中を塩味でリセットするためです。
箸休めとして、塩辛い漬物を挟むことで最後まで美味しく甘いお汁粉を楽しむことができます。
もう1つは、お汁粉の甘さを更に強調するためです。
和食の料理用語の「対比効果」といって、2つの味覚を合わせると片方の味が強調される現象を利用しています。
「スイカ + 塩」がよくある例ですね。
つまり、合わせて食べることで更にお汁粉が美味しくなる昔ながらの知恵というわけです。
普段、意識してないことでも改めて考えると細かな工夫があって面白いですね。
お汁粉の付け合せの種類
お汁粉の付け合せと言えばなんですか?と聞いて
塩昆布でしょ!
と答えたアナタは関西の人です!
お汁粉・ぜんざいの付け合せは、大きく関西と関東で分けられます。
関西は、塩昆布
関東は、シソの実の漬物
大きく分けると、この2つです。
他に「白菜」「きゅうり」「昆布の佃煮」「しば漬け」「桜漬け大根」「茎わかめ」「梅干し」…
洒落たものだと、「桜の花の塩漬け(桜漬け)」があります。
大抵の漬物・塩辛い佃煮は、お汁粉・ぜんざいと相性が良いようです。
意外にたくさんある!お汁粉の種類!
お汁粉と一言で言っても、実はいくつか種類があるのをご存知ですか?
小豆が苦手~
お餅が苦手なんだよな~
という人でも、もしかしたら口に合うお汁粉が見つかるかもしれません。
早速、みていきましょう!
小豆ぼうとう
お餅の代わりに「ほうとう」を使ったお汁粉です。
秩父・山梨県など小麦の栽培が盛んな地域で食べられています。
麺類・スープというイメージが強い「ほうとう」ですが、意外に甘いお汁粉と相性が良いです。
お餅が苦手な人は試してみてはいかがでしょうか?
そばがき汁粉
お餅の代わりに「そばがき(そば粉を練ったもの)」を使ったお汁粉です。
本格的なお蕎麦屋さんで見かけます。
取り扱っているお店は少なく、珍しいタイプのお汁粉です。
ねっとりトロトロのそばがき + トロトロのお汁粉の相性はバグツンです!
口の中が甘さと幸せでいっぱいになるお汁粉です。
残念ながら、蕎麦アレルギーの方は食べられません。
ずんだしるこ
ずんだ(枝豆)のお汁粉です。
緑色で見た目のインパクトが大きいですが、とても美味しいです。
味は、ずんだ餅のお汁粉バージョンといったところです。
白餡しるこ
真っ白な餡子に真っ白なお餅が入ったホワイトお汁粉です。
お店では滅多にありません。レアタイプです。
通常のお汁粉より、口当たりが優しく通常の餡子が苦手な人は、白餡しるこを試してもよいでしょう。
抹茶を混ぜた、抹茶しるこもあります。
かぼちゃ汁粉
東北から北海道の寒い地域で良く見かけるお汁粉です。
かぼちゃと片栗粉を練った団子タイプ、そのままかぼちゃを入れたタイプのお汁粉です。
また、珍しいパターンで小豆の代わりにかぼちゃ餡が仕様されるときもあります。
まとめ
お汁粉まとめ
・付け合せは、「口直し」と「対比効果」のため
・お汁粉には様々な種類がある
・付け合せは、自由に組み合わせられる
普段何気なく食べているお汁粉でも、たくさんの種類・付け合せの組み合わせがあって面白いですね。
お汁粉が好きな人は、レシピを調べて自分で作ってみてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
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