シャンプーを水で薄めても節約にならない!シャンプーを薄める家族を説得する手段3つ紹介!

アナタはシャンプーを水で薄めて使いますか?原液のまま使いますか?
最後のほうは薄めて使うな~
勝手に薄められると困る
人によって答えは違うと思います。
水で薄めて使うと答えた人は「泡立ちが良くなる」「頭皮に刺激が少なくて良い」「節約になるから」と考えてのことでしょう。
ですが…
シャンプーを薄めて使うことは、間違いです!
間違った使い方をすると髪と健康に悪影響を与えますし、家庭内での喧嘩の原因になります。
この記事では「シャンプーを正しく使用する方法と伴う危険性」をまとめてみました。
また、「間違った使い方をする家族を説得する3つの手段」紹介します。
それでは見ていきましょう。
大前提として"シャンプーは腐ります"
まず初めに「シャンプーボトルに水を入れて使うのはNG」です。
一番大切なことなのでもう一度。
「シャンプーボトルに水を入れて使用し続けるのはNG」です。
洗剤=殺菌のイメージが強いせいなのか…
「シャンプーは腐らない」と勘違いしている人が多いです。
しかし残念ながら、シャンプーは腐敗します。
シャンプーを含む液体系洗剤のベースは水です。(※基本的に)
水分が多いと雑菌が繁殖しやすいので、防腐剤が入っていようと劣化します。
シャンプーの使用期限は、未開封品で約3~4年間。開封品で半年~1年ほど。
※無添加シャンプーだと更に劣化しやすい
この使用期限は、理想の保管環境にあった場合です。
そのため、多湿高温な浴室内で保管すると更に劣化しやすくなります。
どのシャンプーも使用期限が記載されて無いけど?
薬事法で記載しなくても良いとされています
「3年経過しても有効性や安全面が変わらず、使用に問題が無いなら使用期限を記載しなくてもいい」と薬事法(薬機法)で規定されています。
使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はないが、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている(配置販売される医薬品では、「配置期限」として記載)。表示された「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限であり、いったん開封されたものについては記載されている期日まで品質が保証されない場合がある。
引用:厚生労働省 薬事法
つまり、「未開封品で適切な管理下で3年持つなら記載の必要なし。でも、開封品は劣化する場合がある」ってことです。
食べ物で例えると、未開封の缶詰なら長期間保存が可能!でも、開封すると長期保存は不可能!といったところでしょうか。細菌や菌類は、食べ物に限らずどこでも存在するのでシャンプーが劣化するのは当然と言えます。
もちろん、薬用のシャンプーでも雑菌は繁殖します。
まとめると
・シャンプーのベースは水分
・浴室は雑菌繁殖しやすい環境
・使用期限は記載されていないが存在する
シャンプーを水で薄めると防腐剤の効果も薄まり、さらに腐りやすくなります。
以上の理由から「シャンプーボトルに水を入れて薄めるのはNG」です。
雑菌だらけの腐ったシャンプーを使ったら身体に悪影響なのはわかりますよね?
・感染症の原因(緑膿菌、セラチア菌など)
・フケや匂いの原因
・シャンプーとして機能しなくなる
・アトピー等が悪化する
などなど、良いことは一切無いです。
ちなみに、詰め替えは細菌を増やし続ける原因になるためオススメはしません。
さて、前提の「シャンプーは腐る」を知ったところでメリットデメリットを見ましょう。
シャンプーを薄めるメリットとデメリット
・水増しで経済的…と錯覚できる
・頭皮や髪にシャンプーが残りにくくなる…かも?
・前述通り、雑菌が繁殖しやすい
・洗髪の意味が無くなる可能性が高い
・敏感肌の人が使いやすくなる…かも?
ハッキリ書きますが、シャンプーを薄めるメリットはありません。
強いて言うなら「文字通り水増し出来るから"節約した気分になれる"」程度です。
節約した気分になれるってどういうこと?
結局、使用量は決まっているからです。
シャンプーは、髪の毛の量によって使う量が変わります。
水で希釈したからと言って、使う量というのはあまり変わりません。
「普段は1プッシュで済むのに、泡立ちが足りないから2プッシュ使う!」
となったら、「使っているシャンプーの量は同じ」ですよね?
もし、「薄めると量が少なくて済む!」という人がいるならば…
その人は「元からシャンプーを使い過ぎ」です。
プッシュする回数が多すぎるのです。
「頭皮や髪にシャンプーが残りにくくなる」というのは…
確かに、成分が薄まれば洗い落としやすくなります。
しかし、言い換えれば
普段の「髪の量に対するシャンプーの量が多すぎる」または「すすぎ洗いが雑すぎる」ってことです。
結局のところ、シャンプーを薄めるor薄めないの問題では無く、使用方法に問題がある。と言えます。
「敏感肌の人が使いやすくなる…かも」って?
根本的な解決にならないからです。
シャンプーを薄めれば、その分、刺激も少なくて済みます。
もちろん、薄めると言ってもボトルに水を入れるわけではありませんよ?
「手のひらにシャンプーを適量出してお湯で伸ばしてから使う」という意味です。
これは。敏感肌の人にとって嬉しいかもしれませんが…
根本的な解決になりません!
だって「自分に合わないシャンプーを薄めて無理やり使う」なんてナンセンスですよね?
自分の健康に影響があるものを使おうとする人はいません。
初めから「自分に合ったシャンプーを選んで使えば良いだけ」です。
外出先の緊急手段として使えますが…その程度です。
・ボトルに水を入れて薄めるのは論外!
・シャンプーを薄めるメリットは特にない!
・薄めるor薄めないより、使用方法の問題!
以上が分かったところで、「シャンプーを薄めたがる人を説得する手段」を見ていきましょう。
水で薄める家族を説得する手段
「シャンプーを薄めるor薄めない」は、家庭内での喧嘩の原因の一つです。
「togetter」でもまとめられていますね。
『シャンプーを水で薄める父親が無理』というツイートに「すごくわかる」「正直水で薄めるメリットがわからない」などの意見( togetter へ飛びます)
水で薄めたシャンプーを使い続けると…
前述のとおり、家族全員の健康が損なわれる可能性があります。
なので!
今回は、実用的な説得手段を3つ用意しました。
1、このページを読ませる
宣伝…ではなく、単に必要な情報がまとまっているからです。
インパクトは弱めですが、自分で説明する必要がなく、一番手間が少ないです。
2、節約にならないと説明する。
シャンプーを薄めたがる人の多くは、「節約になる」「もったいないから」と考えています。
実際は節約にならないので、その理由と付随する病気にかかった場合の治療費を合わせて説明すればわかってもらえるかもしれません。
3、疾患の画像を見せる
この方法は、あまりオススメしません。が、最後の手段として紹介します。
百聞は一見に如かずの言葉通り――
「家族がこんな病気にかかってもいいの?」と疾患の画像を見せることです。
見ていて気持ちの良いものではないので、人によってはトラウマになるかもしれません。
「切り傷がある・免疫力が下がった人に感染する恐れがある」と説明しながら「緑膿菌 症状」「真菌 症状」「 セラチア 症状」などの画像や症例を見せる。だけです。
※閲覧には注意してください
合わせて「日和見感染」を調べて説明してもよいでしょう。
まとめ
「シャンプーを薄めて使うメリットは無い」が結論です。
シャンプーに巣食う雑菌は、主に「弱毒菌」や「皮膚常在菌」です。
健康な人に感染することは滅多にありません。が、一度感染すると治療が困難になることが多いです。
つまり、一度感染したら何年も通院し続けないと治らないってことです。
節約のつもりでシャンプーを薄めても一切意味はありません。むしろ、長期的な治療が必要な病気にかかる可能性を高めているだけです。
「シャンプー→頭皮の傷→感染症になる」という決定的な論文はありません。が、実際の症例(感染経路)が存在します。
以上のことから、シャンプーを薄めて使用するのをやめましょう。
もちろん、リンスやコンディショナーも同様です。
参考文献
厚生労働省 グラム陰性桿菌による院内感染症の防止のための留意点(※pdfです)
日本看護研究学会 頭髪に付着した院内感染起因菌の生残にシャンプー洗髪が与える影響
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません