七味唐辛子に虫が入っていた!これって危険?安全?虫が発生する原因と理由

普段使う調味料の一つ「七味唐辛子」。
その中に見慣れない蠢くナニカが居たとしたら、あなたはどんな反応をするでしょう?
殆どの人は「虫が入っていた!」とパニックに陥り、Twitterで拡散したりメーカーにクレームを入れたりするかもしれません。
実は、七味唐辛子に限らず…
自宅で雑に保存している調味料・粉もの・食品には虫が発生します。
今回は「七味唐辛子に発生する虫」「その他食品に湧きやすい虫」「虫を出来るだけ湧かせない方法」をご紹介します。
もちろん、万が一食べてしまった場合の安全性についても解説します。
無駄に騒ぎたて、話が大きくなってから「原因は私の保存方法でした~」なんてことになったら、赤っ恥ですのでこれを機に食品害虫について知っておきましょう。
※虫の画像は一切出てきませんので、ご安心してお読みください。
七味唐辛子に湧く虫たち
唐辛子と言えば、「虫よけ・防虫」のイメージが強いです。
しかし、残念ながら一部の虫は発生してしまいます。
なんで七味唐辛子に虫が湧くの?唐辛子の防虫効果は?
虫が発生しやすい環境下では別です。
「密閉しているから安心」「唐辛子は防虫効果があるから安心」と言っても、限度があります。
というより、虫が発生する状況に対して管理意識がズレていると言ったほうが正しいですね。
一度でも使用したら、虫が発生するリスクは高まる。
唐辛子でも食べてしまう虫は存在する。
これらを知らずに、虫が湧く環境を作ってしまっているのが主な原因です。
それでは、この原因を解決するために虫の種類と発生しやすい環境についてみていきましょう。
発生する虫は主に3種
調味料(七味など)・小麦粉(粉もの)に発生する主な虫は次の3種類です。
・ノシメマダラメイガ
・シバンムシ
・ダニ
他に、米に発生する「コクヌストモドキ」などがいますが、この3種を知っておけば十分です。
自宅保存してある、特定の食品には大体こいつらが巣くっています。
それぞれについて簡単な解説を見ていきましょう。
ノシメマダラメイガ
蛾の仲間である「メイガ」の1種類。
幼虫の噛む力は強く、お菓子やインスタント麺の包装紙でも簡単に食い破って侵入する。
チョコ・唐辛子などの刺激物。米やドライフルーツなどの乾燥物も好んで食べる。
「メイガ」は食害の被害が多く、たびたび話題になりますね。
SNSでチョコレートに混入していた!と話題になったのは有名です。
ウネウネと動く芋虫が入っていたら、大体こいつです。
シバンムシ
漢字で書くと「死番虫」。英語で書くと「Deathwatch beetle(デスウォッチビートル)」。無駄にかっこいいですね。
カブトムシのメスの極小バージョンのような見た目で、可愛い部類の虫です。
しかし、食害の被害は可愛くなく…植物性で水分を含んだものなら何でも食べる害虫です。
家庭でよく発生するのは「タバコシバンムシ」でしょう。
名前の通り、毒性の高いタバコですら食べます。
食害に遭いやすい食品
・パスタ/小麦粉などの乾燥食品
・シナモン/カレールーなどの香辛料
・畳(タタミ)などの建材
・書籍
ちなみに1匹いたら、駆除は 不可能なレベルまで繁殖していると思って良いです。
ダニ
説明不要の害虫ですね。
常温放置してある粉物(小麦粉・ココアなど)には、ほぼ100%侵入している。と考えていいでしょう。
どの虫にも共通して言えるのは、一度発生するとその食品から取り除くことは困難なことです。被害に遭ってしまった食品は捨てましょう。
万が一、虫が湧いた食品を食べてしまったら?
虫を食べてしまったけど大丈夫?
虫自体は無毒なので食べても害はありません
ただし、アレルギー源になりえるので注意が必要です。
アレルギー体質の人は、虫が湧いた食べ物は食べないほうが良いです。虫が湧いてしまったら捨ててしまいましょう。
食品に湧いた虫だけ駆除する方法はないの?
一度発生してしまった場合、その食品内の虫を駆除するのは不可能に近いです。
知ってしまうと食べられなくなる人は多いと思いますが、気にしすぎると殆どの食品が食べられなくなります。
あまり神経質に考えないことをオススメします。
無自覚に最先端グルメである昆虫食を体験していると考えてみるとか、虫の観察とかするとと面白いかも
食品に虫を湧きにくくする方法
全て駆除するのは不可能ですが、発生しにくくすることはできます。
この虫たちは共通して乾燥と低温に弱いです。そのため次の2つを意識してみるといいでしょう。
『風通しが良く乾燥したところに保存する』
『冷蔵(冷凍)保存してしまう』
つまり、常に冷蔵庫にいれて保存をしようってことです。
殆どの七味唐辛子や小麦粉のパッケージに書いてある「開封後は湿気や虫を防ぐために冷蔵庫で保管してください」の注意書き通りですね。
また、多湿高温の梅雨は、1年の間で一番発生しやすい時期なので、食品の常温放置を一番やってはいけない時期です。
カビの発生・虫の発生と言った問題を避けるために、1年を通して冷蔵庫保存が良いでしょう。
虫が入っていてもTwitterで拡散する前に!
最近の動きとして「何かが混入していたらメーカーに問い合わせる前にSNSで拡散する流れ」がとても多いです。
ここまで読むとわかる通り、これらの虫は自分の保存/管理のミスで発生します。
そして、発生を防ぐのは困難…ほぼ不可能と言ってもよいでしょう。
それをTwitterで拡散してしまうと自分のミスを拡散することになります。
つまり、「私の住んでいるところは、虫が発生しやすい環境ですよ~」と自分で言っているようなものです。
不安に思ったら、まずメーカーに問い合わせましょう。
飲食店の場合は、店員に静かに伝えましょう。
良かれと思って拡散すると、かえって自分に不利になります。
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